A0・A1・A2図面をスキャンする方法|自分で電子化する方法と業者依頼を比較

建築図面、施工図、設備図、地図などのA0・A1・A2サイズの図面を電子化したい場合、「自社でスキャンできるのか」「業者に依頼したほうがよいのか」「図面スキャンの料金はいくらなのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

A0・A1・A2は一般的なA3複合機ではそのまま読み取れない大判サイズです。

ここでは、大判図面をスキャンする方法と、業者へ依頼した場合の料金の考え方、A0・A1・A2それぞれの注意点を分かりやすく解説します。

A0・A1・A2の大きさはどのくらい?

まず、A0・A1・A2のサイズを確認しておきましょう。

サイズ寸法
A0841×1,189mm
A1594×841mm
A2420×594mm

A1は新聞紙を広げた程度の大きさ、A0になるとA1の約2倍の面積があります。

そのため、家庭用・オフィス用の一般的なスキャナーでは対応できないケースが多く、大判対応のスキャナーが必要になります。

A0・A1・A2図面をスキャンする3つの方法

大判図面を電子化する方法は、大きく分けて次の3つです。

1.大判スキャナーを自社で使う

A0・A1・A2に対応した大判スキャナーを用意すれば、自社で電子化できます。

枚数が少なく、今後も継続的にスキャンするのであれば選択肢の一つです。

ただし、スキャナー本体の導入費用だけでなく、設置場所、操作、画像確認、ファイル整理などの作業も必要になります。

2.A3以下に分割してスキャンする

A3スキャナーなどしかない場合、図面を複数回に分けて読み取り、画像をつなぎ合わせる方法があります。

しかし、A0・A1の図面ではスキャン位置を正確に合わせる必要があります。

特に図面は細い線や寸法、文字などが多いため、接合部分にズレが生じると使いにくいデータになることがあります。

3.大判スキャンに対応した専門業者へ依頼する

大量の図面や重要な図面を電子化する場合は、専門業者への依頼が効率的です。

大判スキャナーを使用できるだけでなく、図面の状態に応じた機材を選択してもらえるため、自社で機材を購入する必要がありません。

製本された図面や劣化した図面など、一般的なシートスキャナーでは扱いにくい原稿に対応できる業者もあります。

A0・A1・A2の図面スキャン料金はどう決まる?

「A1スキャン料金」「A0スキャン料金」などを調べると、1枚あたり数百円程度から掲載されているサービスがあります。

ただし、実際の見積もり金額はサイズだけでは決まりません。

主な料金決定要素は次のとおりです。

  • 図面のサイズ
  • スキャン枚数
  • モノクロ・カラー
  • 解像度
  • 原稿の状態
  • 製本・折込の有無
  • 前処理の有無
  • ファイル形式
  • OCRなどのオプション
  • ファイル名・属性情報の設定
  • 納期

つまり、「A1だから○円」と単純に決まるわけではありません。

同じA1図面でも、1枚ずつの平らな原稿と、製本された古い図面では作業内容が大きく異なります。

関連情報:文書・図面の電子化にかかる費用は?料金を左右するポイントとコストダウン方法

A0・A1・A2で料金は変わる?

一般的には、サイズが大きくなるほど1枚あたりの料金も高くなる傾向があります。

例えばA2よりA1、A1よりA0のほうが読み取り面積が大きく、取り扱いにも手間がかかります。

ただし、大量発注によるボリュームディスカウントが設定されている場合もあるため、数百枚・数千枚単位で電子化する場合は、単価だけでなく総額で比較することが重要です。

「安い料金」だけで図面スキャン業者を選ばない

図面スキャンでは、料金以外にも確認しておきたいポイントがあります。

原稿を傷めずにスキャンできるか

製本された図面を無理に分解すると、原稿を傷める可能性があります。

重要な図面や古い図面の場合は、断裁せずにスキャンできる設備があるか確認しましょう。

A0・A1・A2に適した機材があるか

大判図面では、一般的な複合機とは異なるスキャナーが必要です。

さらに、平らな図面、製本図面、長尺図面など、原稿の種類によって適したスキャナーは変わります。

必要な解像度を相談できるか

「解像度は高ければ高いほど良い」とは限りません。

閲覧用なのか、印刷用なのか、細い線を拡大して確認するのかなど、用途に合わせて解像度を決めることで、不要なデータ容量やコストを抑えられます。

PDFだけでよいのか

納品形式も事前に決めておきましょう。

一般的な閲覧・共有ならPDF、画像データとして利用するならTIFFやJPEGなどが考えられます。

また、後からCADデータが必要になる場合は、単純なPDF化とは別の工程が必要になることがあります。

A0・A1・A2図面を業者に依頼するときの見積もり項目

問い合わせの際には、次の情報を伝えるとスムーズです。

「A1図面を500枚、モノクロPDF、300~400dpi程度で電子化したい」

というように、

  1. 原稿サイズ
  2. 枚数
  3. モノクロ・カラー
  4. 希望解像度
  5. 納品形式
  6. 原稿の状態
  7. 希望納期

を伝えます。

製本図面や折れ・汚れのある図面が含まれる場合は、その点も伝えましょう。

A0・A1・A2図面のスキャンはエビスへ

エビスでは、A0・A1・A2を含む大判図面のスキャンに対応しています。

国内最大級の大判フラットベッドスキャナーはA0サイズまで、ブックスキャナーはA1サイズまでの製本図面の非破壊スキャンに対応し、長尺図面や大量のシート原稿には専用のシートスキャナーなど、原稿に合わせて機材を使い分けています。

また、PDF・TIFF・JPEGなどの画像データだけでなく、OCR、ファイル名の設定、画像接合、ラスベク変換など、電子化後の利用方法に合わせた仕様についてもご相談いただけます。

大量の図面をまとめて電子化する場合は、数量や仕様に応じたお見積もりをご案内しています。

まとめ

A0・A1・A2の図面は一般的なA3スキャナーでは対応しにくいため、大判スキャナーを使用するか、専門業者への依頼が必要です。

図面スキャンの料金は、

「サイズ × 枚数」

だけでなく、カラー・解像度・原稿状態・製本の有無・納品形式・オプション・納期などによって変わります。

特に大量の図面や製本された図面を電子化する場合は、料金だけでなく、原稿を傷めずにスキャンできるか、必要な品質でデータ化できるか、電子化後の管理まで考えられるかを確認することが大切です。

A0・A1・A2図面のスキャンを検討している方は、まず原稿のサイズ・枚数・状態・希望するデータ形式を整理して、専門業者へ見積もりを依頼するとよいでしょう。