「A1図面をスキャンすると、1枚いくらかかる?」
「A0やA2の図面を大量に電子化した場合、どのくらいの費用になる?」
図面の電子化を検討するとき、まず気になるのがスキャン料金ではないでしょうか。
大判図面のスキャン料金は、単純に「1枚○円」と決まるものではありません。図面のサイズ、枚数、カラー・モノクロ、解像度、原稿の状態、製本の有無、データ形式など、さまざまな条件によって料金が変わります。
特にA0・A1・A2などの大判図面は、一般的な複合機では対応しにくく、専用の大判スキャナーや専門スタッフによる作業が必要になる場合があります。
今回は、A0・A1・A2図面のスキャン料金の目安と、料金を左右するポイント、見積もりを依頼するときに伝えておきたい情報について解説します。

A0・A1・A2図面のスキャン料金の目安
まず、エビスのスキャンサービスにおける料金の目安をご紹介します。
現在の料金表では、A0・A1・A2の大判図面について、数量に応じた料金設定となっています。
モノクロスキャンの料金目安
| サイズ | ~999枚 | 1,000枚~ | 10,000枚~ |
| A0 | 440円/枚 | 385円/枚 | 220円/枚 |
| A1 | 330円/枚 | 220円/枚 | 165円/枚 |
| A2 | 220円/枚 | 165円/枚 | 110円/枚 |
カラースキャンの料金目安
| サイズ | ~999枚 | 1,000枚~ | 10,000枚~ |
| A0 | 2,200円/枚 | 1,650円/枚 | 660円/枚 |
| A1 | 440円/枚 | 330円/枚 | 220円/枚 |
| A2 | 330円/枚 | 220円/枚 | 165円/枚 |
関連情報:スキャンサービス単価表
※上記は料金表掲載の税込価格です。原稿の状態、作業内容、データ形式、オプションなどによって別途費用が発生する場合があります。
このように、同じサイズの図面でも、モノクロかカラーか、また何枚依頼するかによって1枚あたりの料金は大きく変わります。
例えばA1図面の場合、少量のスキャンでは1枚330円から、10,000枚以上の大量スキャンでは1枚165円からとなっています。
そのため、「A1スキャンは1枚いくら?」だけで判断するのではなく、実際に電子化する枚数を含めて見積もることが重要です。
A0・A1・A2のサイズによって料金が変わる理由
大判図面のスキャンでは、原稿サイズが料金を左右する大きな要素になります。
それぞれのサイズは以下の通りです。
- A0:841×1,189mm
- A1:594×841mm
- A2:420×594mm
- A3:297×420mm
- A4:210×297mm
A0はA1の約2倍、A1はA2の約2倍の面積があります。
大判になるほどスキャン機器や作業スペースが必要になるため、一般的にはA0、A1、A2の順に料金が高くなる傾向があります。
ただし、実際の料金はサイズだけで決まるわけではありません。
図面スキャンの料金を決める7つのポイント
図面の電子化を見積もる際には、主に次のような項目が料金に影響します。
1.図面のサイズ
A0・A1・A2など、原稿のサイズによって使用するスキャナーや作業方法が変わります。
A3以下の一般的な文書と比べ、大判図面は専用設備が必要になるため、料金も異なります。
特にA0を超える長尺図面や特殊サイズの図面は、通常の料金表だけでは判断できない場合があります。
2.スキャンする枚数
スキャン料金を大きく左右するのが「枚数」です。
一般的に大量の図面をまとめて依頼するほど、1枚あたりの単価を抑えやすくなります。
例えば、数十枚だけをスキャンする場合と、数千枚、数万枚の図面をまとめて電子化する場合では、作業方法や料金設定が変わることがあります。
そのため、大量の図面をお持ちの場合は、まずおおよその総枚数を把握しておくことをおすすめします。
3.カラーかモノクロか
カラーで保存するのか、モノクロで保存するのかによっても料金が変わります。
例えば、文字や線だけを確認できればよい図面であれば、モノクロで十分な場合があります。
一方、色分けによって情報を管理している図面や、カラー写真・色付きの注記などを残したい場合には、カラーでのスキャンが必要です。
「カラーの方がきれいだから」という理由だけで全てをカラーにするのではなく、電子化後の利用目的に合わせて仕様を決めることが大切です。
4.解像度
スキャンでは「dpi」という単位で解像度を指定します。
一般的に、解像度を高くすると細かい線や文字をより精細に記録できますが、データ容量も大きくなります。
図面だからといって、必要以上に高解像度にすればよいとは限りません。
閲覧・印刷・保管・CAD化など、電子化後の用途に合わせて適切な解像度を選ぶことが重要です。
詳しくは、
「図面電子化の仕様選び方|解像度やカラー・モノクロの考え方」
などの関連記事と合わせて確認するとよいでしょう。
5.原稿の状態
同じA1図面でも、すべてが同じ条件でスキャンできるとは限りません。
例えば、
- 1枚ずつのシート図面
- 折りたたまれている図面
- 丸まった図面
- ファイリングされた図面
- 製本された図面
- 青焼き・白焼き
- 古く劣化した図面
- 手書き図面
- トレーシングペーパー
- マイラー
など、原稿の状態によって必要な作業が変わります。
折り目を伸ばす、ホチキスやファイルから取り外す、製本を開いてスキャンするなど、スキャン前の「前処理」が必要になる場合もあります。
特に製本されたA1・A2図面を裁断せずに電子化する場合は、一般的な大判シートスキャンとは異なる設備や技術が必要です。
6.納品するデータ形式
「スキャン」と一言でいっても、納品形式にはさまざまな種類があります。
代表的なものには、
- TIFF
- JPEG
- PNG
- GIF
などがあります。
また、単純な画像データとしてのPDF化だけでなく、OCRによる文字検索や、ラスベク変換、CADデータ化などが必要になる場合もあります。
特にCAD化は通常のPDF化とは作業内容が大きく異なるため、料金も別の考え方になります。
「とりあえず電子化したい」のか、「あとから図面を検索・編集したい」のかによって、必要な仕様を決めることが重要です。
7.ファイル名・属性情報・その他の作業
大量の図面を電子化する場合、単純にスキャンするだけではなく、
- ファイル名の入力
- 図面番号の登録
- 工事名・案件名の登録
- 日付や図面種別の登録
- フォルダ分け
- OCR
- データベース化
などが必要になる場合があります。
例えば1,000枚の図面を電子化しても、ファイル名が「001.pdf」「002.pdf」だけでは、後から目的の図面を探すのに時間がかかります。
電子化の段階で必要な情報を整理しておけば、後から図面を検索しやすいデータベースとして活用できます。
関連情報:電子化したデータの管理方法|PDF・ファイル整理・データベース化まで解説
「1枚あたりの料金」だけで比較しないことが大切
図面スキャン業者を比較するとき、「A1が1枚○円」という価格だけを見るのはおすすめできません。
例えば、
A社:1枚300円
B社:1枚400円
だったとしても、B社にはファイル名入力や前処理、検品などが含まれていて、A社では別途料金になるかもしれません。
また、カラー・モノクロ、解像度、原稿状態、納期などの条件が違えば、単純な価格比較はできません。
実際、他社の大判スキャンサービスでも、数量だけでなく原稿の状態、前処理、納期、オプションなどによって料金が変わると案内されています。
したがって、比較するときには、
「1枚いくらか」ではなく、「希望する仕様で最終的にいくらになるか」
を見ることが重要です。
大量の図面なら「スキャン単価」より「総額」で考える
例えば数千枚、数万枚の図面を電子化する場合、1枚あたり数十円の違いでも総額では大きな差になります。
一方で、単純に最安の業者を選べばよいというわけでもありません。
大量電子化では、
- スキャン品質
- 作業スピード
- 原稿の取り扱い
- ファイル名・属性情報
- OCR
- 検品
- セキュリティ
- 納期
- 原本返却
- データ納品方法
なども重要になります。
特に企業や官公庁が保管する大量の図面には、機密情報や業務上重要な情報が含まれている場合があります。
価格だけでなく、品質・納期・セキュリティを含めたトータルコストで比較することが大切です。
図面スキャンの見積もりを依頼するときに伝えること
スムーズに見積もりを取るためには、次の情報をできる範囲で整理しておきましょう。
見積もり時に伝えたい7項目
- 図面のサイズ
A0・A1・A2など - おおよその枚数
100枚、1,000枚、10,000枚など - カラー・モノクロ
全てカラー、一部カラー、モノクロなど - 希望する解像度
200dpi、300dpi、400dpiなど - 原稿の状態
シート、折り込み、製本、青焼き、劣化原稿など - 希望する納品形式
PDF、TIFF、JPEG、OCR、CADなど - 希望納期
急ぎか、通常納期でよいか
これらが分かれば、より具体的な見積もりを作成しやすくなります。
「A1が何枚あるか分からない」「製本図面なので何面あるのか数えにくい」という場合でも、原稿の写真などを確認しながら相談できる場合があります。
図面スキャンは「安さ」だけでなく用途に合った仕様を
図面を電子化する目的は、単に紙をPDFに変換することだけではありません。
例えば、
「保管スペースを減らしたい」
のであれば、必要な画質を確保したPDF化で十分かもしれません。
一方、
「過去の図面を検索したい」
のであれば、ファイル名や属性情報、OCRなどを検討する必要があります。
また、
「今後CADで編集したい」
のであれば、PDF化だけではなくCAD化やラスベク変換が必要になる場合があります。
このように、同じ「図面スキャン」でも目的によって最適な仕様は変わります。
エビスの図面スキャンサービス
エビスでは、A0・A1・A2をはじめとする大判図面のスキャンに対応しています。
シート状の図面だけでなく、製本された図面や古い図面など、原稿の状態に合わせたスキャン方法をご提案しています。
また、単純なスキャンだけでなく、
- PDF・TIFF・JPEGなどへのデータ化
- OCR
- ファイル名・属性情報の設定
- データベース構築
- ラスベク変換
- CAD化
- 大量スキャン
- 出張スキャン
など、電子化後の利用方法まで考えたデータ作成にも対応しています。
大量の図面をまとめて電子化する場合には、数量や仕様に応じて料金をご相談いただけます。
「A1図面が数百枚ある」「倉庫に大量の図面が保管されている」「製本図面を裁断せずに電子化したい」など、具体的な内容が決まっていない段階でもお気軽にご相談ください。
まとめ|図面スキャン料金はサイズ・枚数・仕様で決まる
図面スキャンの料金は、単純にサイズだけで決まるものではありません。
特に重要なのは、
- 図面のサイズ
- スキャン枚数
- カラー・モノクロ
- 解像度
- 原稿の状態
- 納品データ形式
- ファイル名・OCR・CAD化などの追加作業
です。
A0・A1・A2などの大判図面を大量に電子化する場合は、1枚あたりの単価だけでなく、必要な作業を含めた総額と仕上がり品質を比較することが大切です。
まずは「どのくらいの費用になるのか知りたい」という段階でも構いません。
図面のサイズ・枚数・原稿の状態・希望するデータ形式などをお知らせいただければ、用途に合わせた電子化方法をご提案します。
図面スキャン・電子化のお見積もりやご相談は、エビスまでお気軽にお問い合わせください。
